[00:08.00]真白なノートペンを走らせ [00:13.15]君との思い出を書き始める [00:18.90]窓の外はあの日のように [00:21.64]昨日から降り止まない雨 [00:23.91]いつまでも繰り返し 窓を叩く [00:29.95] [00:49.87]ポツリ ポツリ ひとつ ふたつ [00:55.36]静かに降り出した窓の外 [01:00.70]天気予報どおりの雨 [01:06.05]君は傘を持って出掛けたかな? [01:12.78]「さよなら今日の日」を幾重も重ねる [01:18.15]空を見上げれば光の粒 [01:23.50]ありふれた日常 [01:26.36]残響のオーケストラ 雨が奏でた [01:34.62]罪人の行き交う街の中で [01:39.96]迷わずに君を見つけられる [01:46.05]葉桜を濡らす初夏の雨、 [01:48.90]君が来るのを待ってる僕 [01:51.22]濡れてしぼんだネコ 君に重ねて [01:59.92] [02:01.16]紫陽花みたいだね [02:06.12]鮮やかに咲く街並の傘 [02:11.51]真赤なビニール傘 [02:16.85]君の横顔 赤く染めた [02:22.40]木陰の鳥達 空を待ちわびてる [02:27.66]生憎僕はこの雨、嫌じゃない [02:33.00]傘を一つたたんで小さな僕の傘に君を招いて [02:43.90]凛とした空気は堰を切った [02:49.47]指先が軽く触れ合う距離 [02:55.06]今日の君は髪を結い上げ、 [02:58.16]昨日よりも大人に見えた [03:00.36]ありふれた日常 染まってゆけ [03:10.27] [04:04.33]雨は止み机にペンをおいた。 [04:09.82]空はいつしか流れ始めた [04:15.38]僕が君についていた嘘、 [04:18.37]きっと君は知ってたよね。 [04:24.09]初めから。 [04:26.60]僕らの失敗は雨に流れ、 [04:31.94]やがて僕達も押し流した [04:37.71]君が描く幸せの絵に [04:40.46]僕の姿は見当たらない [04:42.75]その目に映っていた僕は [04:47.04]罪人行き交う街の中で [04:52.28]迷わずに君を見つけられた [04:58.03]葉桜を濡らす初夏の雨、 [05:00.72]いない君を探してる僕 [05:03.17]目を閉じ 風の香に君を映し [05:12.41] [05:17.20]一人 [05:24.64]