[00:00.603]雨が降った 花が散った [00:03.607]ただ染まった頬を想った [00:06.848]僕はずっとバケツ一杯の月光を呑んでる [00:12.858]本当なんだ 夜みたいで [00:15.856]薄く透明な口触りで [00:18.604]そうなんだ、って笑ってもいいけど [00:24.355]僕は君を待っている [00:51.356]夏が去った街は静か [00:54.598]僕はやっと部屋に戻って [00:57.604]夜になった [00:59.604]こんな良い月を一人で見てる [01:03.852]本当なんだ、昔の僕は涙が宝石で出来てたんだ [01:09.859]そうなんだ、って笑ってもいいけど [01:15.601]声はもうとっくに忘れた [01:18.607]想い出も愛も死んだ [01:21.602]風のない海辺を歩いたあの夏へ [01:32.098]僕はさよならが欲しいんだ [01:38.111]ただ微睡むような [01:43.854]物一つさえ云わないまま [01:49.851]僕は君を待っている [02:05.109]歳を取った 一つ取った [02:08.103]何も無い部屋で春になった [02:11.102]僕は愛を、底が抜けた柄杓で呑んでる [02:17.098]本当なんだ 味もしなくて [02:20.111]飲めば飲むほど喉が乾いて [02:23.107]そうなんだって笑ってもいいけど [02:28.860]僕は夜を待っている [03:01.852]君の鼻歌が欲しいんだ [03:08.112]ただ微睡むような [03:13.609]物一つさえ云わないまま [03:19.851]僕は君を待っている [03:25.862]君の目を覚えていない [03:31.606]君の口を描いていない [03:37.601]物一つさえ云わないまま [03:43.860]僕は君を待っていない [03:49.851]君の鼻を知っていない [03:55.596]君の頬を想っていない [04:01.856]さよならすら云わないまま [04:07.846]君は夜になって行く