[00:01.725]ようやく君が死んだんだ。 [00:03.363]約束通り君が先に死んだんだ。 [00:05.439]きれいな顔で死んだんだ。 [00:06.921]ゆら、ゆら、ゆら。茹だる夏に。 [00:09.004]ようやく君が死んだから、 [00:10.760]僕もようやく自由に暮らせる。 [00:12.760]あぁ。眠れず襲う、独り夜が。 [00:31.599]ようやく君が死んだから、 [00:32.974]好きなだけ寝て休日を謳歌しよう。 [00:34.968]ようやく君が死んだから、 [00:36.507]好きなものを食べて暮らしてやろう。 [00:38.816]ようやく君が死んだから、 [00:40.182]飼えずじまいだった猫も飼ってやろう。 [00:42.387]「僕より先に死なないで。」 [00:43.850]君に聞こえないように、囁いた。 [00:46.111]ようやく君が死んだから、 [00:47.601]気になっていたあの子とデートをしよう。 [00:49.770]ようやく君が死んだから、 [00:51.284]君が嫌いなアイツとも遊べる。 [00:53.468]ようやく君が死んだんだ! [00:55.057]早く行かなきゃまた夜が来る。 [00:56.909]あぁ。何故、また、足がすくむ。 [01:00.794]喜びで弾む心とは裏腹に [01:03.754]不安定な脈が声を奪ってく。 [01:07.472]消えぬ後悔と残り香が [01:09.672]消える脳内の情景が [01:11.788]僕を夜へと連れていく。 [01:14.882]早く走り出せ!夜の街並みへ。 [01:18.510]寂しがりな君に届くように輝いた。 [01:22.881]ようやく君は死ねたんだ。 [01:24.437]死にたいくらい辛い苦しみから遠く [01:26.569]さよならなんて言わないよ。 [01:28.272]すぐ迎えに行くからさ。 [01:45.028]「ようやく君が死んだから」 [01:46.622]なんて割り切れないくらい君が好きで [01:48.942]次は僕が叶える番だ。 [01:50.506]「私を独りにしないでね。」 [01:52.374]朝焼けに鳴くフルマリテ [01:53.980]残す言葉が決まらず風に揺れている。 [01:56.277]「 。」 [01:58.589]遠くへ行け。 [02:01.028]早く探し出せ!君の輝きを。 [02:04.755]誰よりも先に見つけ出し名付けるさ。 [02:09.097]「ようやく君に会えるんだ。」 [02:10.613]何より大切な君に捧ぐ歌。 [02:12.766]さよならなんて言わないよ。 [02:14.458]すぐ迎えに行くからさ。