[00:00.000] 作词 : IDONO KAWAZU [00:01.000] 作曲 : IDONO KAWAZU [00:16:89]叱咤たるや罵詈雑言 [00:18:61]横断歩道に並ぶ鴨たちの大合唱 [00:22:22]耳すら呆ける [00:24:26]怠惰たるや曖昧模糊 [00:26:12]白線の内の寄りたる死角と賽子 [00:29:67]「漆」を刻んでいた [00:31:79]周回遅れの煩悩は [00:33:49]高架線具に突っ切った [00:35:45]蛍光を返す土瀝青に [00:37:38]下水の臭味が纏わりつく [00:39:29]救いのないあられもない [00:41:02]鈍色の霧じゃ何処にも行けない [00:43:10]誰かの排瓦斯吸い込みながら [00:45:01]喧噪の中に溶けていく [00:46:93]「アンタジャナクテモカマワナイ」 [00:48:69]「アンタガダレデモツマラナイ」 [00:54:38]無い無い無い無い [00:55:37]何処にもありゃしない [00:57:00]言葉も足りない [00:59:85]這い蹲っては仰け反る [01:01:82]大体大概潰しがきかない [01:04:48]理想も何も [01:07:28]黒山の波の呑まれた [01:09:18]何度も自尊は容易く踏まれた [01:12:98]何度も澱みを啜って生きていく [01:16:61]今度はもう己を過信しないから [01:20:46]何でかあの頃を思い出す [01:24:20]「なんだか…」 [01:41:10]蛇の目の傘々を抜け出して [01:42:82]管々集った小道に入った [01:44:87]南蛮煙管の吐いた煙と [01:46:71]ポツリ零れる雨の音 [01:48:42]猫を被った軍服少年 [01:50:37]擦れ違い様、唾を吐かれた [01:52:44]髭だけ只管蓄えて [01:54:10]踵を返して何処へ行く [01:55:96]この都市は必ず亡者を喰らう [01:57:94]この都市は序に生者を喰らう [01:59:81]この都市はその内自身も喰らう [02:01:60]底無しの胃袋、大漢食 [02:03:58]この都市は必ず亡者を喰らう [02:05:40]この都市は序に生者を喰らう [02:07:25]この都市はその内自身も喰らう [02:09:09]底無しの胃袋、大漢食 [02:11:10]咄嗟に止んだ足音 [02:13:65]その隙に影に潜る気配 [02:18:25]案ずることはない [02:21:10]今の僕に失くす物はない [02:35:61]無い無い無い無い [02:36:51]何処にもありゃしない [02:38:27]言葉も足りない [02:41:16]這い蹲っては仰け反る [02:43:06]大体大概潰しがきかない [02:45:68]理想も何も [02:48:64]黒山の波の呑まれた [02:50:52]無い無い無い無い [02:51:53]何処にもありゃしない [02:53:20]居場所も何も [02:56:08]抜け道求めて探した裏路地 [02:58:03]大体大概、目的地へは行けない [03:00:74]辿りは着けない [03:03:64]己が一番理解っているのに [03:05:51]何度も叶わぬ期待を滑らせ [03:09:15]何度も身の程知らずに気付いてく [03:13:04]何だか視界がもう 段々ぼやける [03:16:82]何でか貴方を思い出す [03:20:45]「さむいな…」