[00:00.000]
[00:00.426]さよならを置いて僕に花もたせ
[00:05.046]覚束ぬままに夜が明けて
[00:09.300]誰もいない部屋で起きた
[00:12.670]その溫もり一つ殘して
[00:17.113]
[00:32.529]昨日の夜のことは少しも覚えてないけれど
[00:40.002]他に誰かが居た、そんな気がただしている
[00:47.748]二日酔いが殘る頭は回っちゃいないけれど
[00:55.210]わからないままでもまぁ、それはそれでも綺麗だ
[01:03.016]洗面臺の歯ブラシ、誰かのコップ、棚の化粧水。
[01:09.503]覚えのない物ばかりだ
[01:13.343]枕は花の匂いがする
[01:16.976]さよならを置いて僕に花もたせ
[01:21.717]覚束ぬままに夜が明けて
[01:25.969]誰もいない部屋で起きる
[01:29.460]その溫もり一つ殘して
[01:33.699]
[01:49.328]昨日の夜のことはそこまで覚えてないけれど
[01:56.935]美人局を疑う、そんな気もしないでいる
[02:04.440]二日酔いも醒めた頭で考えていたけど、わからないままでもいい
[02:15.224]むしろその方がいい
[02:19.803]窓際咲くラベンダー、汚れたシンク、編み掛けのマフラー、
[02:26.236]覚えのない事ばかりだ
[02:30.196]部屋には春の匂いがする
[02:33.909]浮雲(yún)摑むような花人局
[02:38.557]誰も來ないまま日が暮れて
[02:42.634]夕陽の差した窓一つ
[02:46.217]何も知らない僕を殘して
[02:50.593]
[03:05.999]昨日の夜のことも本當(dāng)は少し覚えてるんだ
[03:13.835]貴方の居ない暮らし、それが続くことも
[03:21.572]今でもこの頭一つで考えているばかり
[03:29.073]花一つ持たせて消えた貴方のこと
[03:37.670]明日にはきっと戻ってくる
[03:42.828]何気ない顔で帰ってくる
[03:46.535]今にドアが開いて聞こえる
[03:50.713]ごめんね、遅くなったって
[03:54.207]言葉だけをずっと待っている
[03:58.135]夕焼けをじっと待っている
[04:02.683]
[04:09.897]忘れてしまう前に花描け
[04:14.693]今日も一人また夜が來て
[04:18.533]誰もいない部屋で眠る
[04:21.935]その溫もり、僕に殘して
[04:25.465]馬鹿みたいに愛は花もたせ
[04:29.890]この部屋にもまた春が來て
[04:33.848]貴方のいない街を生きる
[04:37.303]その溫もり、僕に殘して
[04:41.397]僕にひとつ、花を殘して
[04:47.559]
[04:50.051]言葉だけをずっと待っている
[04:57.661]夕焼けをじっと待っている